欧米のアジア侵略について、その背景と結果を学習する場面です。
「燃えよドラゴン」などの香港映画の映像を少し見せます。「これはどこの映画?」と問います。雰囲気から「中国映画」英語のセリフから「ハリウッド映画」などの予想が上がります。正解は「香港映画」であることを発表し。植民地支配により中国とは区別されていたことを説明すると、今の生徒には意外な事実として受け取られるでしょう。
「なぜ植民地になってしまったのか、きっかけとなった三角貿易をみていこう」展開①として、三角貿易を中心に、欧米のねらいと侵略の経緯をおさえます。
三角貿易になる前のイギリス・清・インドの図を見て考えます。「この貿易の関係で、損をしているのはどこだと思いますか」イギリスは貴重な鉱産資源である銀をもとに、茶や陶磁器といった再生可能な商品を買っていることをおさえます。
つづけて、三角貿易になった後のイギリス・清・インドの図を見て考えます。「この貿易の関係で、損をしているのはどこだと思いますか。」アヘンとは何かについて補足してから考えさせます。清はアヘンを売りつけられ、手に入れた銀をイギリスに回収されたことをおさえます。
もしここで、インドに関する意見も出てくると面白いですね。(インドは清からアヘンで儲け、イギリスから服を輸入できたので得をしているなどの意見が出てきます)
「清はこの後どうしたのか教科書で調べてみよう」アヘンの取り締まりを理由にイギリスにアヘン戦争を仕掛けられ、敗北し南京条約で領土と賠償金をイギリスへ渡したこと、またその後の内乱で弱体化したことをおさえます。
「インドについてはどうなったのだろうか?」と、その後「インド大反乱」がおきたことをおさえます。
「インドの人々は、服の輸入でなぜ困ったのだろうか?」を考えさせます。国内産業が壊滅したこと、カースト制度により転職できなかったことなど復習も兼ねてインドの背景も押さえられるとよいですね。
「インドはどうなったのか教科書で調べてみよう」教科書を音読し、イギリスによるインド帝国の成立をおさえます。
まとめとして、「イギリスの三角貿易の目的はなんだろう?」と考えを書かせます。時間は限られていますが、ここで自分の考えをたくさん交流できるとよいですね。
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