産業革命と資本主義

歴史

産業革命とは何か、またその影響について考えます。

「教科書を開いて、このページに載っている『機械』を指で押さえましょう」機械の定義が分からない子もいるかも。正解は機関車、汽船、工場機械。

産業革命とは石炭で動く蒸気機関の発明による社会の変化であることを説明する。

まず蒸気機関車について考える。

(機関車が走っており、その横を人々が歓喜して並走している)「この機関車は速くみえる?おそくみえる?」手を上げさせる。

機関車の速度が18km程度、自転車くらいのものであることを紹介する。

「なぜ人々は喜んでいるのか考えてみよう」(大量)移動や(大量)輸送が楽になる機関車の利点をおさえる。

次に、工場機械について考える。

「紡績機ができる前と後で何が違うのか考えてみよう」手作りと機械でつくることのちがいについて考える。スピードや人件費の削減についておさえる。必要なら補助発問で「なぜ機械で作ると安くなるのか?」考えさせても良い。

「紡績機が広まると、人々にどのような影響があるのか考えよう」<○○への影響は、△△>のような例文を提示し、考えさせる。黒板に、イギリス国家 農民 貴族 王 議会 商人 職人など補助としてヒントを書くとスムーズになる。

さまざまな意見を出させながら、ポイントを整理する。・工場へ出稼ぎに行く動き・貴族(富裕層)による工場の建設・消費者への恩恵・外国への輸出など、これまでの封建制度(役割分担)からの変化、イギリスが「世界の工場」となったこと、資本主義のしくみが広がっていったことなどをおさえる。※この時点で環境問題や労働問題について出ていればさらに◎

「蒸気機関の良くない影響とは何だろう?」まだ出ていなければ、環境問題や労働問題についておさえる。教科書を読み、社会主義の考え方についても触れる。

産業革命の影響についてノートにまとめさせ、授業を終える。

工業化の影響は、地理的分野でも環境問題で学んでいるので、環境面への影響は一年生の学習を振り返る意味でも生徒から出させたいですね。労働問題についても、公民的分野で学ぶので、どのような問題があったのか、また社会主義の考え方についてもおさえたいですね。

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