「国民意識の高まり」について指導する場面について考えました。
「ナポレオンを知っている人挙手」ほとんどの人がナポレオンについては知っています。
「知っていることを発表しよう」かなり手が下がります。もしいれば、「ほとんど寝なかった」「辞書に不可能の文字はない」「戦争に敗れて島流しにあった」くらいでしょう。これは穴埋めにしても良い。このエピソードを使えば、「多方へ侵攻し、政治家でもあったため忙しかった」「法典を整備し革命の思想を成文化した」などのナポレオンの功績に関するイメージを持たせることが出来ます。
教科書本文を読みながら、国民意識の高まりがあったことを確認します。
「国民として、私たちは何をしなければならないのか書きましょう」じっくり時間を取ります。「納税」「政治に参加する」「義務教育を受ける」「働く」など、義務に関する意見が出ます。
「税は何のために使われるのか書きましょう」納税を取り上げ、同じ国の人々を仲間として考え、助けるためのものだということをおさえます。
「国民意識とは、それまでの『自分の町や村だけが良ければそれでいい』という意識ではなく、同じ国の赤の他人に対しても仲間として考えること」です」これをお話のイメージとして持たせます。
「各国では、国民意識の高まりによってどのような変化がおきたか、教科書に線を引いてみよう」ドイツやイタリアの統一、中南米の独立、フランスへのライバル意識などの事実をおさえます。
「国民意識とは何か説明を入れながら、国民意識の高まりで世界がどのように変化したかノートにまとめましょう」まとめを書いて締めます。
テストでは、実際に起こっている事実が出題されがちだと思うのですが、今回のように背景にある考え方について時間をとって分かるようにして替えると、のちの公民的分野の指導でも生かせるのではないかと考えました。
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